【書評】「ファイナンス思考」は、高度経済成長という画一性から解放

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【書評】「ファイナンス思考」は、高度経済成長という画一性から解放

こんにちは、外資系セールスから転職→現在はベンチャー企業にて起業家を支援している冨田到(@ItaruTomita9779)です。

今回書評するファイナンス思考という本は、2018年発売の朝倉祐介さんの名著です。

「売上を増やせ。利益は減らすな」「減益になりそうなので、マーケティングコストを削ろう」「うちは無借金なので健全健営です」「黒字だから問題ない」こんなフレーズがあふれていたら、その組織は未来の成長より目先の業績を優先する「PL脳」に侵されている。会計の知識より先に、成長を描いて意思決定する頭の使い方「ファイナンス思考」が今こそ必要だ。

この本は、目先の売上をあげることで財務上の状態をよく見せる「PL脳」が日本の企業に蔓延っていることを指摘します。

私自身、大企業で働いている際に「PL脳」を実感する瞬間はたくさんあります。

大手の外資系のメーカーでの労働の感想の事例を書きましたので、ご参考にどうぞ。

【就活】大企業ばかり受ける必要はない!大手外資で働く私からの警告。【転職・キャリア】

目先の売上を上げることに必死になってしまうことを戒め、中長期的に見なければならない未来の売上・事業への投資を行うことを重視するのが「ファイナンス思考」です。

ファイナンス思考は、財務や経理の本ではないです。

経理とか財務とか、小難しい話は出てこないので、ご安心下さい!

あなたも、働いていて、お客さんのためにもならないような仕事をさせられている実感はありませんか?

  • 目先の利益ばかりを見ている。
  • お客さんのための仕事ではない指令ばかり。
  • 会社の売上ばかりを意識させられる仕事が多い。
一つでも、身に覚えがあったら、「ファイナンス思考」、KindleやAmazonで要チェックです。

読書・書評やビジネス書が好きな人におすすめな「flier」というサービスがあります。

1,500冊以上の書籍が10分程度で、非常にわかりやすくまとまっており、日々の勉強に最高のサービスです。

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ファイナンス思考はどのようにして生まれたのか?

ファイナンス思考の著者は朝倉祐介さん。

朝倉祐介さんは、現在シニフィアン株式会社の共同代表を勤められている方です。

1982年生まれで、中学卒業後に馬の騎手を目指して留学したそうです。

一般的な日本人の生き方からすると、なかなか型破りです。

凡人のように、小卒→中卒→高卒→大卒という型にはまらない、という意味でも、ファイナンス思考を生み出せたのでしょう。

その後は東大入学、マッキンゼー入社を経て、ミクシィの代表取締役社長担っています。

ファイナンス思考はミクシィの業績回復の際に意識的に使っていたそうです。

ミクシィは、一時期業績が低迷していた時期があり、朝倉さんはその時期のミクシィを「穴が空いた船をなんとか穴を塞ぎながら漕ぎながら、溺れないように新しい船を作り出す」業だと言っています。

つまり、目先の利益を追い求めすぎずに、しっかり未来にも投資をするファイナンス思考の萌芽ですよね。

こちらについては、音声メディアのVoicyでも語られています。

論語と算盤と私とボイシー – 朝倉 祐介
【シニフィ談】PL脳が会社を滅ぼす
https://voicy.jp/channel/621/24299

「Voicy」ってなに?って方は、以下のVoicyの概要と、おすすめチャンネルを紹介している記事を読んでみてください。

参考になる処世術が学べる、Voicyおすすめチャンネル3選【パーソナリティに師事しよう。】

ただのサラリーマンの我々こそ、ファイナンス思考を身につけるべき

ファイナンス思考って、社長とか、偉い人だけ身につければ良いんじゃないの?

そう思うのも無理からぬ事です。

というのも、会社の事業の方向性とか、投資する事業とかって結局は経営者層が決めること多いからです。

しかし、私はそうは思いません。

会社の方針を実施するのは、現場の社員だからです。

ファイナンス思考は、いくら、経営層が目先の利益を目指すような経営をしようとしても、我々現場の社員がしっかり勇気を持ってこう言うための本です。

「いやそれ、間違ってませんか?」と言うために、必要な思考方法なのです。

書評結論:ファイナンス思考は、現代の本質を突いている。

また、ファイナンス思考は、会社経営の話にとどまらない、本質を突いた本でしょう。

なぜ、この本が売れたのでしょうか?

著者の問題意識には、「PL脳」の日本企業が増えているということです

高度経済成長時代のやり方を今も続けて、昔の成長・成功モデルを追い求めてしまっているというのです。

これ、これが今の日本の実態なのではないでしょうか?

画一的な学校教育、画一的な就職活動、画一的なサラリーマン活動、画一的な夢のマイホーム的な成功モデル。

それがうまく行っていた時代はそれでみんな幸せだったのかもしれないです。

しかし、それが通用しない時代が来ているのでしょう。

これは、日本が悪いとか、日本人が悪いとか、そういう話ではないです。

ただ、今までの画一的な成功モデルでは、うまくいかない時代が来ているのです。

それは、20代の若手の人々が、鋭敏に感じ取っているのではないでしょうか。

著者の朝倉祐介さん自身が、画一的なキャリアを描いていないことこそが、ファイナンス思考を生み出せた要因であるように。

逆に、今まで、40~50代のオジサン世代は、この成功モデルでよく頑張ってくれました。

さぁ、次は我々ミレニアル世代というニュージェネレーションが、「ファイナンス思考」を代表に、新しいやり方で、仕事をしていく時代が来たのです。

Kindleで、「ファイナンス思考」、はじめてみませんか?

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