【書評】「面接で泣いていた落ちこぼれ就活生が半年でテレビの女子アナに内定した理由」から、信頼を得る伝え方を学ぶ【Kindleおすすめ本】
こんにちは、外資系セールスから転職→現在はベンチャー企業にて起業家を支援している冨田到(@ItaruTomita9779)です。
皆さんは霜田明寛という男性をご存知でしょうか。
永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン・チェリー(
@CHERRY_OTONA)編集長/ 『パンチラ見せれば通るわよっ!?』など20代で3冊の就活本を出版。 就活エッジ主宰/ジャニオタ男子/ゲスアワー/ミスキャンパス評論家/水野敬也専属太鼓持ち/ Voicy#シモダフルデイズ 配信中/お仕事等のご連絡はリンク参照↓(Twitter紹介文より抜粋)
私もVoicyで彼のチャンネルを聞くまで、彼の存在を知りませんでした。
霜田明寛:シモダフルデイズ「第60夜 アイスとiphoneケーブルの不当な値段の高さの謎」
霜田さんのチャンネルの人気回です。
私のVoicyのおすすめチャンネルの一つであるシモダフルデイズは、霜田さんの日常を配信する番組ですが、日常の切り取り方と視点が独特なのですが、とにかく一度聞いてみてください。
ハマる人はハマります。
また、「Voicy」ってなに?って方は、以下のVoicyの概要と、おすすめチャンネルを紹介している記事を読んでみてください。
今回おすすめする、「面接で泣いていた落ちこぼれ就活生が半年でテレビの女子アナに内定した理由」は、霜田さんが執筆した本です。
霜田明寛さんは、アナウンサーを目指し就活で3浪して得た経験を活かし、就職支援の活動を行っています。
「面接で泣いていた落ちこぼれ就活生が半年でテレビの女子アナに内定した理由」が、他の就活ハウツー本と違うポイント
私はもう社会人ですし、アナウンサーになりたいとも思っていません。
この本に興味を持ったきっかけは、霜田さんのVoicyを聞いたからです。
霜田さんは、就活浪人した結果、アナウンサーになれませんでした。
しかしその悔しい思いを、就活支援という形で、現在も就活生に還元しています。
自分のように、うまく就活出来なかった人を減らしたいという願いのもとに、この本が生まれました。
これこそが、この本が、他の就活のハウツー本と違うポイントです。
ビジネスとして出版する大前提の前に、ある願い。
この本には、その情熱が籠もっていると感じました。
他のハウツー本は、ある種の演繹法で方法論を説いていきます。
内定に必要なOB訪問や、自己分析という普遍的な法則から、自分に合った方法を見つけていくという説き方です。
他方でこちらの本は、帰納法で書かれています。
個別具体的なエピソードから、普遍的な法則を導き出します。
「面接で泣いていた落ちこぼれ就活生が半年でテレビの女子アナに内定した理由」という本のタイトルの通りです。
ある女性の悩みから、普遍的な「思いの伝え方」を導き出す論法です。
自己分析、絶対に内定を取れるテクニック論とは違うアプローチの、情熱の載った1本の映画のような本と言えるでしょう。
要約:「本当の自分」の伝え方とは
この本の伝えたいことの本質は、何でしょうか。
それは、信頼してもらうための「本当の自分」はどのようにすれば伝わるか、ということです。
就活という一瞬限りのアピールの場面では、自分の本当の思いを伝えなければならないときもあるかと思います。
なぜならば、面接官は「本当にこの学生はうちに合っているのか?という納得感」が欲しいし、就活生は「本当に自分に合う企業の内定が欲しい」と思っています。
そのシーンにおいて、お互いがマッチング出来ることが、就活の成功と言えるでしょう。
他方で、就活では本当の自分ではなく、偽りの自分で臨む人も出てきます。
「自分の能力は足りないが、何が何でも行きたい会社に行きたい」、という人にはこの本はおすすめできません。
そもそも、入社後、会社もあなたも噛み合わず不幸になるので、自分を偽ること自体もおすすめしません。
それでは、具体的な「本当の自分」の伝え方は、なんでしょうか。
具体的に語る
なぜ具体的に語ると良いのでしょうか。
それは、就活の面接では、多くの学生が抽象度の高い言葉で自分の活動を語ってしまいます。
具体的に語らないと、あなたもその中に沈んでしまうのです。
時間がないからこそ、猿にでもわかるようにわかりやすく語らないといけないのです。
これはビジネスシーンでも重要な技術で、専門家でない相手に、誰でもわかりやすく説明できることが求められる場面は多いです。
少ない時間で簡潔に、かつわかりやすく、面白く、就活でこれが試されるのです。
なので、あなたの強みを話すなら、そのために、より具体的なエピソードで語ろうということです。
例えばですが、このようなお話を面接官はたくさん聞きます。
「リーダーシップがあります。多くの学生が所属している野球サークルで幹事を勤めていました。」
これでは、多くの学生と同じ抽象度の高めてしまうという、過ちを犯しています。
これを更に具体化しましょう。
「リーダーシップがあると人から言われます。大学最後のリーグで、負けそうになった時、【あきらめるな】と一人ひとりに伝えたことがあり、そのおかげで優勝できたと、今でもみんなに言われます。」
弱みを晒す
なぜ弱みを晒す必要があるのでしょうか。
これも前項の理由と同じで、多くの人がそれをしないからです。
多くの人は、「弱みを強みにうま~く結びつけよう」と語りますので、面接官は聞き飽きてます。
強い自分をうまく演じようとすることが、逆にその人らしさ、自分らしさを潰してしまうのです。
面接官も人ですから、なんとなく上辺な人間を見抜けてしまうのです。
これは、ビジネスシーンでも重要なことで、相手を信頼させるための技術が就活でも問われているのです。
これを以下のように変えてみましょうということです。
「私は本当は自信がありません。野球の試合の大事な場面でも緊張で震えが止まらないのです。ちっちゃい頃はそれで失敗ばかりしていました。今もかなり緊張しています。でも、その自信のなさを埋めようと大学の野球を頑張ってきました。」
弱みは変に隠そうとせず、しかし大胆に、それでいて正直に、強みにつなげるようにしてください。
正直さ=信頼を持ってもらえやすさが、弱みを晒すことで手に入れられるのです。
面接官としても、「こいつは本当の自分を喋っているな」と納得感を持ってもらえるでしょう。
「自分」の伝え方の工夫が、未来を切り拓く
この本を読んだからといって、アナウンサーになれるわけではないです。
この本を読み、その方法を実践したからと言って、理想の職業につけるわけではないです。
しかし、「嘘偽りのない本当の自分」に気づくことは出来るかもしれません。
下手なテクニック本を読む以上に、就活というステージで、本当の自分を再発見し、自分に合う仕事を見つけていくことも必要でしょう。
他方で、本当の自分に気づくことは、理想の自分とのギャップを知ることになり、少し辛いかもしれないですね。
しかし、その企業に合致した自分がある方には、この本で伝え方を学ぶことによって、相性の良い会社に就職できる一歩を踏み出せるでしょう。
伝え方の工夫が、信頼を勝ち取り、あなたの人生を切り開くのです。
Kindleで読めますので、ぜひ一読ください。
読書は著者の人生のつまみ食い、最高の投資ですから。
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