「副業でNPOは本業のメリットになるか」から考える、「副業は本業のためにするな」というお話。
こんにちは、外資系セールスから転職→現在はベンチャー企業にて起業家を支援している冨田到(@ItaruTomita9779)です。
「副業でNPO」は本業でのメリットになるか」という記事で、NPOで副業をするメリットについて、書いてあります。
読んでない方のために、「副業でNPO」は本業でのメリットになるか」の記事の結論をまとめると、以下の通りです。
- NPOでの副業は本業でのスキルに役立つ。
- NPOでの兼業を半義務化することも検討してはいいのでは。
- 新たなビジネスを見つける機会になっている。
本業のメリットになるかもしれないからnpoで副業をしてみては、という価値観のある方が書いた記事なのかと思います。
書いた方は、株式会社セレブレイン社長の高城 幸司(たかぎ こうじ)さんです。
今回は、NPOやNGOで副業する意味について、「副業でNPO」は本業でのメリットになるか」の記事を参考にしながら、私のプロボノの体験を交えながら考えていきたいと思います。
今回の記事は、こんな方に参考になるかと思います。
- NPOやNGOで副業してみたい
- 副業するメリットは何か知りたい
私の結論としては、こちらの記事について、筆者とは反対の観点(一部同意できる部分もありますが)から、以下のように思っています。
- 本業のためになるから、という理由でいやいや副業するな。
- 副業をすべきかの判断は、自分の価値を高める投資になるかどうか。
- 自発的な副業を結びつけるNPOと企業双方の橋渡しをするサービスが必要。
今回の記事では、こちらの結論について細かく見ていきたいと思います。
NPOでの副業を、本業のためにすると失敗する
「副業でNPO」は本業でのメリットになるか」という記事では、副業を本業のためにすることは、本業のためのスキルに繋がるという意見が書いてありました。
しかし、実際に副業をする際に、「本業のために副業をしてみよう」などと考えると、確実に失敗します。
まずもって、本業のためになにかをするのであれば、本業にもっと力を入れるべきなのは間違いないでしょう。
副業で仕事をする際に、NPOのために調査するにしても、何かを作るにしても、営業をするにしても、「本業のためになるか?」と考えてしまってはいけません。
モチベーションも長続きしませんし、仕事を選んでしまい、副業先のNPOにも迷惑をかけます。
NPOでの副業は、自分の価値を高めるためにすべし。
「副業でNPO」は本業でのメリットになるか」では、NPOでの副業が本業のスキルを高めるので、会社側から、その副業を半強制化してもよいのでは、というお話もありました。
これはその会社の社長などからしたら、社員に幅広い経験をもたせる意味で、良いかもしれません。
しかし、「やらされる」本人にとってはたまらないですよね。
なので、もしNPOで副業をすることが何かメリットが得られるのでは、ということで、副業を考えている方は、ぜひとも、自分の仕事のキャリアや社会貢献の実感を得るという意味で、自分の価値を高めるためにやってみてください。
実際に、私はNPOで副業=プロボノをしていますが、下記のような理由で参加されている方ほど、モチベーションが高く活躍しています。
- 社外での自分の実力を試したい。
- ソーシャルなキャリアに触れてみたい。
- 自分の専門性・スキルで社会に貢献・挑戦したい。
副業は、当然あなたの人生の時間を割いてすることになります。
なので、本業のためではなくて自分自身の人生をより豊かにするために、するべきなのです(でなければ続きませんからね。)。
本業を通して、より多くのお金を稼ぎたいのであれば、本業に気合を入れれば良いのです。
NPOとビジネスマンに副業の機会を与えてくれる、プロボノという選択肢
他方で、NPOでの副業を「やらされる」以外の方法で、探すのであれば、自分のスキルがどんなNPOに役立つのかを調べなければいけません。
そうなってくるとなかなかにハードルが高いですよね。
そんな人におすすめなのが、ビジネスマンとNPOをマッチングさせるサービスです。
「プロボノ」という社会人ボランティアをNPOのニーズに応じてマッチングしてくれるものに、下記のような団体があります。
サービスグラント (http://www.servicegrant.or.jp/)
サービスグラントは、東京・大阪で活動しているプロボノを主催しているNPOです。
困っているNPOからサービスグラントが依頼を受けて、その依頼を達成するためにプロボノワーカー(プロボノの志願者)を集め、プロジェクトを遂行します。
(NPOの周辺情報調査からWebサイト作成まで、プラン立案から実行まで様々な依頼がある。)
私が一番最初に参加したプロボノはこちらのサービスグラントです。
初心者でも丁寧に対応してくれる団体ですので、興味が有る方は説明会に参加してみてください。
サービスグラントでのプロボノ体験談
私が社会人1年目からずっとかかわらせて頂いてるプロボノのマッチングサービス・プラットフォームです。
社会人1年目と2年目の際の、プロボノの体験談を書いておりますので、もしこれからプロボノを始める方がいましたら、参考にしてみてください。
大阪におけるSTS Gallery さんとのプロボノ体験談
【プロボノ感想・体験談 in 大阪①】障がい者支援NPOは認知度で悩んでいるというお話。【サービスグラント】
【プロボノ感想・体験談 in 大阪②】プロボノ成功にはマーケティング調査が超重要【サービスグラント】
【プロボノ感想・体験談 in 大阪③】NPOにも地道な営業活動は必要?【サービスグラント】
京都における気候ネットワークさんとのプロボノ体験談
【プロボノ感想・体験談 in 京都①】環境系NGOとのプロボノ、成功の鍵は共通認識のを持つこと。【サービスグラント】
【プロボノ感想・体験談 in 京都②】地道なヒアリングにこそ、問題解決のヒントがある。【サービスグラント】
【プロボノ感想・体験談 in 京都③】パンフレット作りは、ロジック・感情・共感がコツ!【サービスグラント】
【プロボノ感想・体験談 in 京都④】成果物の構成に迷ったら、顧客目線に立ち返ろう。【サービスグラント】
二枚目の名刺 (http://nimaime.com/)
二枚目の名刺もサービスグラントと同様に、社会課題を解決するためのプロボノ活動を支援してくれるNPOです。
Very50 (http://very50.com/)
Very50は、大学生や社会人が集まって「MoG」という社会課題がある海外に直接赴いて、課題を解決するために実行する活動を支援しているNPOです。
上記の二つよりもよりビジネス的かつ実践的な内容となっており、非常に挑戦的な活動ではありますが、プランを立てておしまいではない、手触り感の有る活動ができると思います。
私も参加したことがありますが、依頼元のNPOの課題をみんなで考えて、実際に現地でその考えたプランを実行・修正・試行錯誤する体験はMoG独特な体験で、是非ともおすすめです。
手触り感、刺激度で行ったら、一番高いですね。
こちらについては、下記の記事にて紹介しておりますので、参考にしてみてください。
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