【ソーシャルビジネス】PeaceTechとは?平和のXtechを解説!

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【ソーシャルビジネス】PeaceTechとは?平和のXtechを解説!

こんにちは、外資系セールスから転職→現在はベンチャー企業にて起業家を支援している冨田到(@ItaruTomita9779)です。

いわゆるXtech(クロステック)、テクノロジー✕〇〇においては、様々な領域がありますが、実は平和✕テクノロジーの「PeaceTech」という領域も存在します。

わかりやすく言うと、ソーシャルビジネス✕テクノロジーなわけですが、今回はPeaceTechとは何か、事例を交えてご紹介します。

意外と、ラベリングや領域設定があることで、ある種バズワード的に業界が盛り上がることもあるので、賑やかしかもしれませんが、ぜひ紹介してみようと思います。

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PeaceTechとは?

さて、まずはPeaceTechについて、定義していきたいと思います。

PeaceTechは、紛争の推進要因を解決するために使われる、平和の安定を促進し平和を構築するためのテクノロジーになります。

言葉を変えると、暴力的な紛争の影響から人々を保護し、暴力の戦術を妨害し、または紛争の根本的な原因に対応するのに役立つ製品とサービスであることもあります。

また、社会的福祉の向上、持続可能な経済、安定した統治、法の支配、安全な環境などの肯定的な結果を促進するようなツールをも提供します。

ヘビーなものでは、選挙暴力や民族間の憎悪から守るためのシステムや、食や健康の平等のためのアプリケーションまで、幅広い「平和」のためのソリューションを提供します。

こちらの定義は、PeaceTechという言葉を定義したSheldon Himelfarb氏を参照しています。

Sheldon Himelfarb氏は、「PeaceTech Lab」という団体を設立した人で、彼は効果的な紛争予防のためにデータ・デジタルネットワーク・テクノロジーを活用を団体で推進しています。

PeaceTechを支えるPeaceTech Labとは?

PeaceTech Labは、合衆国平和研究所から2014年にスピンアウトした組織で、最先端のテクノロジー、メディア、データの力を世界中の平和が必要な人々に届けることを目指しています。

ちなみに、合衆国平和研究所(USIP)は、ロナルド・レーガン大統領に1984年に設立された団体で、軍事政策のイデオロギーとは不可分な団体だと思われますが、平和研究を主眼にした組織です。

PeaceTech Labは独立した非営利組織であり、エンジニア、MBAホルダー、紛争解決専門家、社会科学者、データ科学者、などが所属しています。

もともとの成り立ちはアメリカの国防省との関連は深そうですが、ミッションとしては「平和構築」志向していますので、ここは素直にそう理解してみます。

実際の活動としては、それらの人々が連携して、効果的な平和構築ソリューションを開発したり、現地でのワークショップを行っているそうです。

平和構築のためのワークショップやパートナーシップの連携をしている企業は下記の通り、GAFAのFacebookを始め、非常に有力な企業も提携しているようです。

PeaceTechの事例

PeaceTech LabのPeaceTechの事例を見てみると、非常に興味深いものが並んでいます。

こちらは、選挙管理支援や、イラクのジャーナリストが攻撃を受けた場所のマッピングを行うシステムです。

GoogleやCiscoなどの民間企業や人権団体とも協働で開発していますね。

また、こちらは、ジェンダー暴力を位置情報付きで、友人などにヘルプの報告ができるアプリケーションの開発とGooglePlayへの掲載を目指した記事です。

下記は、先述のハラールレストランの評価・掲載アプリ、Webサービスですね。

こちらもイスラム系で。イスラム教徒のクラウドファンディングサイトです。

非常に社会性の高いものが並んでいますが、イスラム教は世界三大宗教の一つですので、そのセグメントの切り方と、宗教への紐帯への注目は興味深いものがあります。

また、日本でも、PeaceTechの呼称を自発的に用いるスタートアップや、非営利団体も存在します。

「この世界から、戦争や過度な貧困をなくすこと」を目指し、金野索一氏はNPO法人「エドテックグローバル」を設立しています。

「財を残すは下、名を残すは中、人を残すは上」、後藤新平の印象的な言葉を引用しながら、途上国において、最新のテクノロジー教育(VR、ブロックチェーンなど)・人材教育を行っています。

こちらの日経のクロステックの紹介でも、PeaceTechで連載が組まれていますので、もしよろしければご参考ください。

PeaceTechのアクセラレーターの取り組み

さて、PeaceTechの事例を国内外でご紹介してきましたが、実は、PeaceTech Labでは、PeaceTechを目指すスタートアップや非営利団体と連携するアクセラレーターも展開しています。

特に期限を決めて、バッチ式でやっているようではなさそうで、「[email protected]」に興味があれば連絡してくれ、という感じですね。

応募をかけるにしても、領域がニッチであるように思われるので、応募ベースでの実施なのかもしれないですね。

また、下記はアルムナイのスタートアップ・団体になります。

他のソーシャルビジネスのアクセラレーターと比べたときに、そこまで紛争・平和構築に特化しているわけではないようです。

認知症対策や、難民をゲームで学ぶサービス、更にはセキュリティソリューションプロバイダーなど、いろいろなサービスがあります。

こちらのWistlaは興味深いサービスを展開しており、ブランド・インフルエンサー・趣味の近い人々など、「集団」に対する所属をワンタップで可能にするアプリです。

特徴的なのは、オフラインコミュニティのアクティビティへの参加を促進するので、ありそうでなかった、SNSですね。

Forbesの記事も載せておきます、社会・市民運動とも相性が良さそうなアプリケーションです。

こちらのアクセラレーターは、AmazonのAWSとも連携しているようで、おそらく割安でサービスを利用できるのかもしれません。

また、必要なメンターシップとトレーニングもAWS側から提供しているようです。

「平和」を探求するビジネスのこれから

PeaceTechは、まだまだXtechの領域ではマイナーワードであり、あまり注目もされていない領域でしょう。

他方で、海外では、ソーシャルビジネス(+PeaceTech)への注目度は、ビジネスとソーシャルセクターの双方から、非常に高いものになっています。(台湾では社会起業家への敬意も高い。)

他の先進国もそうですが、日本も資本主義がある程度頭打ちになってきたので、国民の自己実現の総量を増やす方向に、経済が流れていく可能性はあります。

その意味で、PeaceTechは一つの自己実現や幸福度の総量を上げるという意味で、注目が増えるかもしれないですね。

また、私は学生時代に平和学を習っていましたが、「Peace=平和」の対義語は「戦争」ではなく、「Peacelessness=暴力」です。

社会に存在する暴力を解決していく、中々に知的好奇心が必要で、社会必要性の高い、取り組むのも面白い問題でしょう。

ぜひ、PeaceTechをきっかけに、あなたにとっての平和や解決すべき暴力を再考し、ワイフワークを探してみませんか?

下記にご参考になりそうなソーシャルビジネスをまとめています、よろしければご一緒に読んでみてください。

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