仮想通貨取引所「Zaif」のハッキング事件から学ぶべき教訓「因果応報と予測力」
平成30年9月14日頃以降、弊社サービスにおいて、仮想通貨の入出金等の一部のサービスが稼働しておらず、お客様には大変なご迷惑をおかけしております。
弊社における調査の結果、入出金用ホットウォレットの一部が外部からの不正アクセスによりハッキング被害を受け、弊社が管理する仮想通貨のうちの一部が外部に不正流出させられたことが判明しました。仮想通貨の入出金停止に関するご報告、及び弊社対応についてテックビューロ株式会社のプレスリリース(2018年9月20日 02時15分)仮想通貨の入出金停止に関するご報告、及び弊社対応について
仮想通貨取引所の脆弱性からの教訓
こんにちは、外資系セールスから転職→現在はベンチャー企業にて起業家を支援している冨田到(@ItaruTomita9779)です。
今回は、コインチェックのハッキング事件からの学びのコラムです。
さて、事実として、コインチェック事件の後、仮想通貨(NEM)のトレーサビリティは、犯人を追いかけるのに役には立ちませんでした。
つまり、第2、第3の「コインチェック事件」が起きることは、犯人の側の目線から見ると、十分起こり得たのです。
ハッキングを行うことで、億単位の利益を得ることができるし、しかも先駆者は逮捕されていないのです。
自信があるハッカーがいることを予測できていれば、Zaif事件のような二匹目のドジョウを狙った事件は十分に予測できたのです。
Zaifが狙われたことは偶然ではない。
今回の事件の前にも、Zaifは今年2月ごろに、システムのバグで0円でビットコインの買い注文が21億円も出せた事件があったばかり。
つまり、ハッカーとして、ターゲットを決めるのであれば、杜撰そうな取引所を狙うのは至極当然でした。
それは、仮想通貨の取引をする人も、予測すべきことでもありました。
これは、相手の立場(ハッカー)に立って考えることで、予測できたはずです。
この予測は、仮想通貨だけに限った話ではなく、我々の日常生活やビジネスの中でも重要な能力なんです。
仮想通貨取引所への「因果応報」
「現象」、「事件」、「事象」などは、必ず「行為者」と「被行為者」、「するもの」と「されるもの」の相互作用で生じると私は考えています。
すなわち、因果応報です。昔の人は真理を言い当てるものです。
「あなた」に対して、「誰か」が怒っているのは、「あなた」がなにか「その人」にしたからです。
(*「した行為」に悪い・良い評価をつけるのは「された人」)
「仮想通貨取引所」が脆弱であることを露呈してしまえば、それに「つけ込む者」が現れます。
誰かにとって都合の悪いことをした人は、誰かに恨まれる、狙われます。
大事なことは、自分の行為を人はどう思うか。また、どう思われたいか。
あなたが多く経験しているように、相手の感情や行動くをコントロールすることは難しい。
できることは、あなたの印象に対する相手の行動(因果応報)への「予測力」を身につけることなのです。
仮想通貨のデメリット:落とし穴に落ちないために
今回の仮想通貨取引所の事件は、起こるべくして起きたのです。
我々がこの事件を回避するためには、先人たちの「失敗」の情報を集めることです。
世の中には、失敗のパターン(因果応報)、成功のパターン(因果応報)が必ずあります。
二度あることは三度ある、「予測力」は失敗した・成功した経験を知っているかに左右されます。
ビジネスでも、投資でも、先人の経験から学び、因果を予測する力を身に着けたいものです。
安全な仮想通貨取引所、これからどこがおすすめ?
わたしたちの選択肢は2つあります。
- まだ問題を起こしていない仮想通貨取引所を選ぶ(Bit bank, Binanceなど)
- 仮想通貨取引を中止する。(コールドウォレットに眠らせる・法定通貨に換金する。)
他方で仮想通貨を持つということに対してのリスクの高さを指摘する声も多いのです。
67億円という額は、コインチェックが流出させた約580億円相当(当時のレート)に比べれば少額なものの、それでも十分すぎるほど高額です。問題は業者の運用とセキュリティ体制の甘さであるはずですが、今回の件はまた「仮想通貨は危険」という認識を一般に印象づけることになりそうです。
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リスクを取ること、すなわち挑戦は大事、他方で自分がどこまでリスクを取れるかも大事です。
因果応報、リスクテイキングをこれを機に考えましょう。
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