途上国の発展の応援で、世界インパクト投資ファンドに投資してみた。
こんにちは、外資系セールスから転職→現在はベンチャー企業にて起業家を支援している冨田到(@ItaruTomita9779)です。
「お金が余っているけど、特に物欲もない。」
「銀行に預けておくだけなのも、もったいない。」
「投資をするにも、どこに投資したら良いかわからない。」
こんな感覚をお持ちではないでしょうか。
そんな余ったお金を、社会的に困っている人を助ける事業をしている会社に投資することができるファンドがあります。
それが、「世界インパクト投資ファンド」です。
(http://www.daiwasbi.co.jp/special/better_world/)
世界インパクト投資ファンドとは
世界インパクト投資ファンドとは、社会的課題を解決しながら、経済的利益を追求するインパクト投資を行う投資ファンドです。
ファンドの投資先が、貧困や環境問題など、社会的課題を解決することで事業を行う企業に集中していることが特徴なのです。
最近では、政府の余力がないために、ビジネスによって社会課題を解決する流れができています。
まぁ、企業というのは昔から社会の問題を解決することで収益を上げてきた現実があります。
TOYOTAだって、市民に「自動車という乗り物」で、それまで「行きたくても行けなかったところ」や、「届けたくても届けられないもの」を解決し、「人や物をどんなところにでも届けること」を可能にしたのです。
それによって救急車による人命救助やAmazonのような物流システムが社会を助けているのです。
他方で、日本においてはそういった産業は発展済みであり、大企業も現状のシステムを維持することが、役割になってしまっています。(もちろんそれを変えようとしている大企業も多いですが…。)
世界インパクト投資ファンドの投資先とは
(http://www.daiwasbi.co.jp/fund/pdf/1926/1926.pdf)
出資比率の高い1~10位までの企業を公開しております。
4位のグラミンフォンは、かの有名なグラミン銀行も協力している企業です。
こちらのビジネスモデルが面白いのです。
農村の女性に携帯電話を貸し出し、それを農村の人々に女性が貸してあげます。
バングラデシュの農村では日本のように公衆電話がありません。
人々は女性に感謝し携帯電話を借りて、女性もその感謝から給料を得て、グラミンフォンも人々から感謝されて収益を得ます。
皆さんが投資したお金が、そういった社会的に意義のある企業の資金になります。
これがどういうことか?
ブラックロックなどの、他のインパクト投資ファンドとの違いは?
ブラックロックというところも、インパクト投資ファンドをやっています。
(http://www.morningstar.co.jp/event/1509/blackrock/index.html)
しかし、その投資先の多くはアップルやフェイスブックなどの、大企業ばかりです。
もちろんそういった企業も社会貢献性は高いのですが、インパクト投資を謳っている以上、差別化が世界インパクト投資ファンドと比べると弱いです。
それなら、グローバルなんちゃらファンドみたいな、多国籍企業を集めたファンドを買えば済む話でしょう。
世界インパクト投資ファンドの利率・リターンは?儲かりますか?
社会的な貢献性・意義の高さはご理解いただけたかと思います。
しかし、投資してしっかりリターンが有るのか?気になりますよね。
現状の株安の煽りを受けているので、現在は基準価額下がってしまっております。
しかし、純資産総額(投資家が投資している総額)は伸び続けていますので、今後の成長の見込みは市場的に評価されていると言えますね。
ちなみに、私も最近購入してみました。
今後の運用成果と、社会的な貢献性に期待して、積立投資をしていく予定です。
このファンドの唯一の弱点は、運用手数料でしょう。
3%という比較的高めの運用手数料を取られることになりますが、それでも銀行にお金をおいておくよりは、世界の人々のためになるお金の使い方だと思えるはずです。
世界インパクト投資ファンドの購入可能な証券会社・サイトは?
SBI証券などの大手ネット証券会社はもちろん、他にも多くの証券で購入可能です。
以下のURLを参照してみてください。
私はSBI証券で積立運用しています。
皆さんも是非、社会貢献投資を始めましょう!
他にも、大和証券のサイトで運用の詳細について見ることができますので、ぜひご覧ください。
(http://www.daiwasbi.co.jp/fund/salescompany/1926/index.html#fundnav)
(http://www.daiwasbi.co.jp/fund/salescompany/1947/index.html#fundnav)
世界インパクト投資ファンドの投資先のビジネスが学べる本を紹介します。
グラミンフォンという奇跡
今回の世界インパクト投資ファンドにも登場した「グラミンフォン」の物語です。
その優れたビジネスモデルが出来上がったストーリーには起業家を夢見る人や、ビジネスマンにとっては刺激になると思います。
ぜひ一読ください。
内容紹介
●「携帯電話」が世界を変える。いま最も注目すべき「世界の動き」を描いた感動のドキュメント!
アジア・アフリカの発展途上国で、携帯電話が急速に普及している。
その波は、これまで電気すら通っていなかったような地域、
1日2ドル未満の所得で生活する「貧困層」の人々にまで及ぶ。携帯電話によって、経済・社会全体がダイナミックに変化しはじめた。
情報通信が活発化し、農業も工業もサービス業も一気に発展。
アフリカの「貧困層」の人々が、ケータイで買い物をしているのだ!だが、なぜ、そんな「貧しい」人々に、携帯電話が広まったのか?
物語は、世界でも最も貧しい国の一つ、バングラデシュから始まる。
戦争で荒廃した祖国の発展を夢見る起業家イクバル・カディーアは、
バングラデシュでの携帯電話サービス立ち上げを考え、ただ一人、
さまざまな企業や投資家に、その夢を説いて回る。彼の夢に共鳴し、協力を申し出たのは、2006年ノーベル平和賞を
受賞したグラミン銀行の総裁、ムハマド・ユヌスだった。さらに、ノルウェーの電話会社、ジョージ・ソロスら米国の投資家、
日本の総合商社・丸紅、NGO、そして現地の人々・・・
夢は多くの人や企業を巻き込み、「グラミンフォン」が誕生する。
その衝撃は、アフリカ・アジア各国に、野火のように広がっている。生活が変わり、ビジネスが生まれ、経済が興り、民主化が進む。
「貧困層」として見捨てられてきた、30億人の人々が立ち上がる。
世界が、大きく変わり始めた。その全貌をドラマチックに描いた、衝撃と感動の一冊。
●本書に寄せられた言葉
「グラミン銀行は貧困層を変え、グラミンフォンは経済全体を変化させます」(グラミン銀行総裁 ムハマド・ユヌス)
「バングラデシュは将来の魅力的な投資先です。マイクロ・ローンと携帯電話によって村の人々は情報時代に入りつつあります。私はこの物語をどうか世界中の人々に知ってほしい」(アメリカ前大統領 ビル・クリントン)
「本書は、民間企業が経済発展に対して果たしうる役割を力強く証明した本です。サリヴァンは通信産業を事例に人間社会における産業の構造と成長過程を分析し、これから(開発途上国お経済において)何が可能であるかの明瞭かつ新しい視座を提示します。貧困問題に関心を寄せるすべての人の必読書であり、新たな成長のエンジンを求める経済人の必読書と言えるでしょう」(ミシガン大学教授 C・K・プラハラード)
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