B2Cプロダクトローンチ後のやるべき集客チェックリスト30

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B2Cプロダクトローンチ後のやるべき集客チェックリスト30

 B2Cの個人開発やアプリ起業でMVPを作った後、世間にプロダクトをローンチしますが、「集客や認知度を上げるために何をやればいいかわからない」という悩み事があります。

 特にエンジニアやマーケティング経験の薄いBiz系の人間だとプロダクトの性質に合わせたマーケティングへの勘所はあんまりないかなと思います。

も直近で、ビジネススキルの独学ができるDactyというサービスをローンチしましたが、自分が開発もやっていることもあり、あまりマーケティングができていませんでしたので、自分の勉強のメモも兼ねて、これを書いています。

 今回は、B2Cのプロダクトローンチ後の集客・認知拡大のマーケティングの手法について、参考になる先人の実践コンテンツから、私達がやるべき集客アクションをチェックリスト30を構築していきます。

*プロダクトの認知を勝ち取るには、そもそものプロダクトのUXや独自の提供価値をを磨き込むことと、マーケティングでプロダクトの認知を勝ち取ること、この2つを本来同時に見る必要がありますが、今回はマーケティング観点にフォーカスします。

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参考になる集客・認知拡大マーケティング系のコンテンツ

How to kickstart and scale a consumer business

 Lenny RachitskyさんのSubstack(メルマガ)で最近配信されたコンテンツです。英語が苦手な方はOffTopicの宮武さんが素晴らしいTwitterのまとめをされているので、こちらを参考にされると良いと思います。

 このコンテンツから学べることを一言でいうと、著名なC向けサービスが初期にどのように顧客獲得を行ったか、という事例です。
加えて、それらのC向けサービスのマーケティングをプロットして、施策を類形しているので、自分が取るべき戦略の参考になります。
例えば、どの戦術を選ぶか、という画像がありますが、基本的にどんなC向けサービスでもまずは①友人・知人への営業、次に②ターゲット顧客のいる場所へのアクセス、③インフルエンサーへの営業となります。

 分岐点として、マーケットプレイス系のプロダクトであれば、①ターゲット層へのDM、②イベントやチラシなどのフィジカルなマーケティング、③供給サイドの大量用意による顧客集客があるようです。
また、良い創業・プロダクトストーリーがあれば、それを①PRに乗せる、②バイラル性の高い何度も読まれるコンテンツを生み出す、となります。
そして、番外編として記述されている選択肢として、①事前に顧客のコミュニティを用意しておく、②TikTokなどの新しいプラットフォームをハックして効果的に営業する、があります。

 それでは、ここで私達が有無を言わさず、やらないといけないチェックリストをおいておきます。

  1. 友人・知人にFacebookやTwitterで告知・DMしたか?

  2. ターゲットに近いユーザー層のコミュニティに告知・提案したか?

  3. 1.2.をやりきったあとに、ターゲットに近いインフルエンサーへのDMや営業をしたか?

  4. プロダクトがマーケットプレイスであれば、チラシやイベントなどフィジカルなマーケティングをしたか?

  5. プロダクトがマーケットプレイスであれば、供給サイドへの営業を行い、マーケットプレイスを埋められたか?

  6. プレスリリースで魅力的な創業・プロダクトストーリーを語ろうと試みたか?

  7. Youtubeやブログで数十万人の共感を得られるコンテンツを生み出そうと試みたか?

  8. ターゲット層に近いコミュニティを構築しようと試みたか?

  9. ハックできそうな相性の良いプラットフォームを見つけ、目立とうとしたか?

Content-driven growth

https://www.lennysnewsletter.com/p/content-driven-growth-strategy

 こちらも、Lenny RachitskyさんのSubstack(メルマガ)で、過去に配信されたコンテンツです。
このコンテンツから学べることを一言でいうと、著名なプロダクトのコンテンツマーケティングによる5つのプロダクトの成長戦略です。

 具体的には、プロダクトの性質に応じて、①UGC(ユーザーが生成するコンテンツ)がSEOになるコンテンツを生み出せる、②特定ワードで上位ランクされるSEOブログを運営する、③自動生成されたページがSEOで優位になる、④UGCコンテンツがターゲット間で共有される、⑤人にシェアしたくなるバイラルコンテンツを生み出す、といった5つの戦略があります。
コンテンツマーケティングは効果がでるのは検索に頼るだけだと当然時間がかかりますが、バイラルでシェアをされる、となると話は別になるので、シェアされることを大事にするのが初期の認知拡大には役立つでしょう。
この5つの戦略を実行するためのポイントは、①コンテンツの投下場所やトピックは試行錯誤する、②トラフィックや販促などの指標を決める、③足りないコンテンツを供給する、④コンテンツを生み出す人にオーナーシップを渡す、⑤長期目線で取り組む、⑥専任チームがいると良い、⑦辛抱する、です。

 それでは、ここで私達が有無を言わさず、やらないといけないチェックリストをおいておきます。

  1. コンテンツマーケティングに取り組む専任チームを組成する余裕があるか?

  2. プロダクトを経由して、コンテンツを生み出す仕組みが形成できているか?

  3. プロダクトが形成するコンテンツは、ユーザー間でシェアされるものになっているか?

  4. コンテンツを投下する場所やトピックはユニークになっているか?

  5. コンテンツマーケティングの指標は決まっているか?

ほぼ個人開発の「育児記録アプリ」が毎日10万人に利用されるまでにやった施策と、インスタ発の「タピオカ専用アプリ」出してわかったタピオカレビューの熱弁ニーズ。

 こちらは、アプリマーケティング研究所さんの記事で、2つのアプリケーションの初期の顧客獲得事例が紹介されています。

 2つ目の事例である、タピオカ専用アプリのタピナビは、タピオカのレビューをあげているインスタグラムのアカウントを投稿していたそうです。

 ここで私達が有無を言わさず、やらないといけないチェックリストは次のとおりです。

  1. プロダクトに関連するコンテンツを最適なフォーマットで最適なプラットフォームで配信しているか

PRで「失敗しないコツ」4ヵ条を伝授/元テレ朝アナが本気の学び直し【大木優紀×ベクトル吉柳】(STAR SKILL SET)

  こちらは、Pivotさんの動画で、令和トラベルの広報の方がベクレルの副社長の方にPRのレクチャーを受けるものです。
令和トラベルはNEWTというアプリをローンチしていますが、このアプリのDLをどう増やすか?という観点で話が展開され、PRというよりかはほぼマーケティングの話です。
上述のタピオカのアプリの話にも通じますが、いかにNEWTの価値を感じてもらえるターゲットの生活の中に、コンテンツを登場させるかという観点が勉強になります。
またサムネイルにもあるように「シンプルにズバる」という戦術が説かれており、どのように伝えるか、という観点でも、認知拡大を行う上での言葉選びに気を使う必要があることがわかります。

 ここで私達が有無を言わさず、やらないといけないチェックリストは次のとおりです。

  1. プロダクトの顧客の成功体験をシンプルに言語化し、バイラルを狙うコンテンツで表現できているか

個人開発でつくったプロダクトはどうやって宣伝する?

 こちらはかの有名なMENTAの入江さんが最近投稿された素晴らしいコンテンツです。特に個人開発者にとっては目からウロコではないでしょうか。
プロダクトの提供価値が顧客に響いていることが前提にはなりますが、広告やDMよりも、SNSやUGCによるプロダクトの紹介を大事にすべきではないかということを実体験でご教示いただいています。

 ここで私達が有無を言わさず、やらないといけないチェックリストは次のとおりです。

  1. プロダクトに関連するアカウントを適切なプラットフォームで作っているか

  2. プロダクトのユーザーへのフォローやコミュニケーションが取れているか

  3. UGCを生みたくなる仕組みがSNSやプロダクト経由で作れているか

サクっと作った英語学習サービスがバズってすぐにやったこと

https://zenn.dev/yuno_miyako/articles/01eaad61140567

 こちらは、Englisterという英作文の添削AIアプリを提供している方のマーケティング施策です。
ローンチ前後では、あまり反応が良くなかったようですが、Qiitaでエモい記事を投稿した結果、バズり、事前登録フォームから顧客の声を聞き、プロダクトの改善を重ね、課金までいたったようです。

 ここで私達が有無を言わさず、やらないといけないチェックリストは次のとおりです。

  1. プロダクトローンチに伴う技術的、情緒的なコンテンツを投稿しているか

  2. 仮にバズった際に流入したユーザーから検証すべき項目を明確化できているか

  3. プロダクトだけではなく、TwitterなどのSNSを用いて、ユーザーとプロダクトの進捗についてコミュニケーションがとれているか

個人開発アプリで10万DL達成するまでの試行錯誤をまとめてみた

 こちらは、おしゃべりアシスタントというAndroidのAIとの会話アプリを開発している方の10万DLまで記録です。

 モバイルアプリケーションになるので、ユーザー獲得としては、ASO(アプリストア最適化)でテキストを修正、SNSやLINEのアカウントをAIで会話ができるユニークさを出す、などのプロダクトの以外での独自の価値提供も行っている事例です。
ここでは触れませんが、リテンション施策についてもぜひ参考にしたいところです。

画像

 ここで私達が有無を言わさず、やらないといけないチェックリストは次のとおりです。

  1. プロダクトの接点となるプラットフォーム(AppleやGoogle)において、検索者に効果的なテキスト・言語化ができているか

  2. プロダクトだけではなく、SNSやLINEなど、アカウント自体の独自の価値を考えられているか

【ツイッターで毎週トレンド入りするサービス開発者が教える】再現性を持って「バズ」るサービスを作る方法

 こちらは、みんなのボタンメーカーという毎月50万人が活用しているサービスのバズりの工夫について学べるコンテンツです。

画像

 バズりの定義を「利用してくれた人が、2人以上の新しい利用者を連れてきてくれる」としており、そのバズりのために、①やりたくなる、②シェアしたくなる、③他の人のものを、自分もやりたくなる、といった心理を刺激することの重要さをご教示いただいています。

 ここで私達が有無を言わさず、やらないといけないチェックリストは次のとおりです。

  1. プロダクトに人間が「やりたくなる」動機を刺激する仕組みが組み込まれているか

  2. その仕組の動作の前後に、シェアをすることの動機を刺激する仕組みが組み込まれているか

Superhumanの驚異的な顧客獲得を解剖する(1/3)

 こちらは、Superhumanというメールをできるだけ早く処理したいプロシューマー向けのSaaSの顧客獲得サイクルについての翻訳記事です。
多くのプロダクトはネットワーク効果(例:友達が使っているから、使うことに価値がふえる)でユーザーを増やしますが、Superhumanは共有したいから共有するユーザーのおかげでユーザーを増やすことができています。

 ここで私達が有無を言わさず、やらないといけないチェックリストは次のとおりです。

  1. プロダクトを使ったユーザーは他者に共有したいと思うほどの圧倒的な体験を実現できているか

  2. プロダクトでユーザーがコミュニケーションを取れる場合、紹介しあえる仕組みが設計されているか

TikTok前身musicallyの初期グロース戦略およびコミュニティの作り方

 こちらは、石ころさんによるTikTokのグロース戦略についての考察Noteです。
TikTokの最初期のユーザー登録は、アプリストアのハックによるもので、アプリの名前にキーワードを盛り込みまくり、検索トラフィックを取り込みました。
また、SNS系のプロダクトでは、ユーティリティ→コミュニティ→ソーシャルの順に成長していく理論も展開されており、必ずしも最初からプロダクトでUGCを生み出そうとせずに、最終的にソーシャル性が生み出されるロードマップを持っているか、という観点も認知拡大にとっては重要です。

 ここで私達が有無を言わさず、やらないといけないチェックリストは次のとおりです。

  1. プロダクトの流入元をハックできているか

  2. プロダクトのロードマップが最終的に認知拡大に寄与するコミュニティを形成しているか

B2Cプロダクトをローンチした人がやるべき集客・認知拡大マーケティングのチェックリスト

 以上のように、いくつかの成功事例から、私達がやらなければならない認知拡大のマーケティングチェックリストをまとめてみましょう。
ぜひ、30のチェックリストのうち、一つできていたら1点として、あなたの点数を測ってみてください。*これ以外にも施策はあると思いますが!

  1. 友人・知人にFacebookやTwitterで告知・DMしたか?

  2. ターゲットに近いユーザー層のコミュニティに告知・提案したか?

  3. 1.2.をやりきったあとに、ターゲットに近いインフルエンサーへのDMや営業をしたか?

  4. プロダクトがマーケットプレイスであれば、チラシやイベントなどフィジカルなマーケティングをしたか?

  5. プロダクトがマーケットプレイスであれば、供給サイドへの営業を行い、マーケットプレイスを埋められたか?

  6. プレスリリースで魅力的な創業・プロダクトストーリーを語ろうと試みたか?

  7. Youtubeやブログで数十万人の共感を得られるコンテンツを生み出そうと試みたか?

  8. ターゲット層に近いコミュニティを構築しようと試みたか?

  9. ハックできそうな相性の良いプラットフォームを見つけ、目立とうとしたか?

  10. コンテンツマーケティングに取り組む専任チームを組成する余裕があるか?

  11. プロダクトを経由して、コンテンツを生み出す仕組みが形成できているか?

  12. プロダクトが形成するコンテンツは、ユーザー間でシェアされるものになっているか?

  13. コンテンツを投下する場所やトピックはユニークになっているか?

  14. コンテンツマーケティングの指標は決まっているか?

  15. プロダクトに関連するコンテンツを最適なフォーマットで最適なプラットフォームで配信しているか

  16. プロダクトの顧客の成功体験をシンプルに言語化し、バイラルを狙うコンテンツで表現できているか

  17. プロダクトに関連するアカウントを適切なプラットフォームで作っているか

  18. プロダクトのユーザーへのフォローやコミュニケーションが取れているか

  19. UGCを生みたくなる仕組みがSNSやプロダクト経由で作れているか

  20. プロダクトローンチに伴う技術的、情緒的なコンテンツを投稿しているか

  21. 仮にバズった際に流入したユーザーから検証すべき項目を明確化できているか

  22. プロダクトだけではなく、TwitterなどのSNSを用いて、ユーザーとプロダクトの進捗についてコミュニケーションがとれているか

  23. プロダクトの接点となるプラットフォーム(AppleやGoogle)において、検索者に効果的なテキスト・言語化ができているか

  24. プロダクトだけではなく、SNSやLINEなど、アカウント自体の独自の価値を考えられているか

  25. プロダクトに人間が「やりたくなる」動機を刺激する仕組みが組み込まれているか

  26. その仕組の動作の前後に、シェアをすることの動機を刺激する仕組みが組み込まれているか

  27. プロダクトを使ったユーザーは他者に共有したいと思うほどの圧倒的な体験を実現できているか

  28. プロダクトでユーザーがコミュニケーションを取れる場合、紹介しあえる仕組みが設計されているか

  29. プロダクトの流入元をハックできているか

  30. プロダクトのロードマップが最終的に認知拡大に寄与するコミュニティを形成しているか

 もちろん、プロダクトの種類や戦略次第で、やるべきことは変わってくると思いますが、あなたのプロジェクトでは、上記のアクションをしっかり行った上で、ユーザーとの定性・定量の対話ができているでしょうか。
私は、まだまだ友人・知人へのプロダクトの紹介ぐらいしかできてないので、1/30くらいの達成度、マーケティングへの力の入れてなさを反省している次第です。
ぜひ、B2Cのマーケティングで悩んでいる人は、悩みを捨てて、まずは思考停止で上記のチェックリストを一つずつ一緒に潰していきましょう。
(*プロダクトに価値がなければ意味がないかもしれませんが、得られた仮説からピボットすればいい話です。)

認知拡大のマーケティングを体系的に学ぶなら

 また、もし、体系的に基礎から学びたい場合は、下記の書籍が有名ですので、ぜひぽちってみてください。

 また、冒頭に述べたとおり、私も直近で、ビジネススキルの独学ができるDactyというサービスをローンチしました。

 マーケティングの領域についても、下記のようなロードマップを学びたいスキルに応じて自動で生成し、今回のように珠玉のコンテンツをレコメンドしています。

画像

トラクション ―スタートアップが顧客をつかむ19のチャネルのページはこんな感じで、関連コンテンツもタブから瞬時に表示できます。)

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その他お役立ち情報

また、Dactyの開発の背景のNoteや、トピックは違いますが、SaaS×セールス、起業×Web3などを体系的に学べるNoteも発信していますので、ニーズがありましたら、ぜひご覧くださいませ。あと私のTwitterです。

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