こんにちは、ビジネススキルの独学サービスを開発しているItaruTomita9779です。
若手の起業家たちがWeb3×起業に取り組む中、Web3がちょっと気になりつつも、Web2の起業や経営に取り組んでいる方も、Web2のビジネスに従事している方もまだまだ多いと思います。
それもそのはず、Web3が盛り上がっているけれど、Web2にリソースを割いていると、無限に情報が湧いてくるWeb3にキャッチアップするのは至難の業です。
そこで、今回は、Web3×起業というテーマで、いまから独学するための厳選おすすめコンテンツを紹介していきます。(ニッチなものは無限にあるので、あえて省きます・・・。)
普段から有益なコンテンツを独自のデータベースとしてまとめており、今回はそこから43個ほどピックアップしてみます。web3は200以上ありました、多いです。

紹介するコンテンツは、起業のフェーズやステップにできるだけ沿った形で紹介します。また、Web3といっても、NFT、DAO、DApps、Defi、Layer0~2、様々なビジネスの領域があるので、そこは意識的に網羅するようにコンテンツをプロットしようと思います。
Web3起業のステップについて
Web3の起業の場合、大きく変化するのは、起点としてブロックチェーンを組み込む、トークンの存在、法律、DAO化を目指すかどうか、といった部分になるかと思います。

具体的には、上記のリニアな図を下記の項目に分解し、コンテンツをプロットしています。
Web3への理解
- 概念
- ユースケース
- NFT
- DAO
- DApps
- Defi
- Layer
- …
- 戦略
- ブロックチェーンの技術
- 起業の計画
- リーガル対応
- 資本政策
- トークンエコノミー
- DAOの設立
- 顧客課題やアイデアの発見〜解決策の検討
- カオスマップ
- Web2のWeb3ナイズ
- 先行するWeb3プロジェクト
- 市場性の確認〜スケール・DAO化
- 国内NFT
- 海外NFT
- トークンのUX設計
また、ここでは起業の種類として、スモールビジネスやスタートアップの違いがあるということを深堀りはしませんが、Web3の場合は、Da1からグローバルと言われるように、資金調達を行い、エンジニアチームを組成し、グローバル展開を行うケースがメインストリームになりそうなことは頭に入れておきたいポイントです。
自分がフルスタックエンジニアかつスマコンも書ける、エンジニアチームを組めるならその限りではないかもしれません。


また、ブロックチェーン(TECH)を活用する意味で、技術起点でのスマートコントラクトの特徴やベネフィットを理解しておくこと、加えて、それを技術によりすぎず、アイデアを商用化することが求められているのかなと思います。


Web3への理解を深める
Web3で起業するならば、当然、Web3の概念や技術的な理解をしなければなりません。このパートでは、Web3の理解に役立つコンテンツをリストアップしていきます。
Web3の概念理解、Web3のユースケース、戦略、技術理解の記事についてシェアします。
Web3.0を理解するために vol.1|Sota Watanabe / 渡辺創太|note
そもそも、Web3ってなんだっけ?とあらためて理解したい方は、Astarの渡辺創太さんの記事を読み込むのが良さそうです。原典にあたりつつも、ご意見を拝見できます。
The web3 stack: how web3 will offer superior UX than web2
Web3.0の地図を描く、業界の全体構造と市場規模について
Web3といっても、冒頭で述べたとおり、DAO、NFT、DApps、Layer、Defi、いろいろな適応分野があることを理解し、自分はどのビジネスに取り組むのか、明確にスタンスを定義するのも良さそうです。
Internet Computer VS Other Top Blockchains: Competing To Build The Future
初心者の方は、ブロックチェーンのLayerの種類をあまり意識したことないかもしれないので、Layerの比較に関するコンテンツも貼っておきます。
Transition to web3: a guide for non-technical roles
Li Jinさんが書いた、非技術者のためのWeb3参入ガイドです。Web3の外観を知るのに良いと思いますので、まずはこれをGoogle翻訳か、DeepLで読みましょう。
特に、ニッチセグメントを見つける、というパートで、自分がどんな領域で活躍できそうなのか、少し立ち止まって考えてみる、そして、実際にまずはユーザーとして体感してみることが肝要に思えます。
興味のある分野が決まったら、それぞれの領域に関するまとめ記事も呼んでいきましょう。
はじめてのDAO【前編】|基本概念とその歴史と現状
はじめてのDAO【後編】|DAOの類型とつくり方
DAOに理解を深めるならHashHubさんが翻訳を入れて海外のDAOの分類をまとめてくれている記事が包括的で参考になりそうです。
NFTとは何ではないか
NFTについて、NFTをたらしめているものを技術的な観点から、また流行りのNFTの解説まで入っています。Web3というよりかは、ブロックチェーンの観点が多いですが、地続きなのでおすすめです。
DeFiとは何か? (a16z Futureより)|やす@暗号通貨|note
UniswapのCLOの方がa16zに寄稿した記事の翻訳です。DeFiの現状をざっくり理解するのに良いでしょう。
DeFi 完全初心者への徹底解説: 画期的な分散型金融の実像
ちょっと古いですが、DeFiの歴史も含めて見るなら、Kindle unlimitedで無料なので、ダウンロードしてみるのが良いと思います。
★必読シリーズ(必読中の必読):私が「分散化」という言葉を使うのをやめた理由。
Web3ではDecentralizedという言葉や、分散型という言葉がよく使われていますが、その思想が意図することを議論している記事です。思想の理解を深めましょう。
Web3ビジネスを始める上で知っておくべきこと(Knot,inc. CEO小林 清剛氏)
偽名経済に着目してWeb3起業をされているKiyoさんのWeb3ビジネスの展望です。ビジネスモデルから資金調達まで概観を理解してみましょう。
【From Web1, Web2 to Web3】20220409 CryptoAge Japan Meetup #1 | CryptoAge
渡辺創太さんのセッションやWeb2×Web3の起業家のディスカッションが見られます。
Creating a lasting Growth strategy for Web3
一歩進んでWeb3ビジネスの戦略という意味では、コミュニティがキーワードで、この記事では、コミュニティマーケットフィットが紹介されています。変数を理解してみましょう。
Go-to-Market in Web3: New Mindsets, Tactics, Metrics
Web3ならではのGTMを分散性やトークンの有無で整理してくれるフレームワークが見れます。検討するアイデアをこちらに当てはめて、指標を明確にするのも良さそうです。
第2回 日本円ハッカソンはじまります!
日本でステーブルコインを提供しているJPYCさんはなんと、ハッカソンの講義動画を無料で開放しています。JavascriptからSolidityの開発まで環境構築不要でできる内容になっているので、非技術者の方にもおすすめです。
Web3.0学習日記 #1 – Qiita
技術的な理解を深めるために、エンジニアの方やビズサイドで興味ある方はRopitalさんのWeb3学習日記で、学習に必要な教材や開発を追体験してみるのが良いと思います。
UNCHAIN
また、英語版ではbuildspaceや、RabbitHollなど、学習に応じてトークンがもらえるものがありますが、日本ではShiftbaseさんのUNCHAINというWeb3×開発のコミュニティがあります。
起業の計画
起業の計画では、特にWeb3の領域では、リーガル対応と資金調達が過渡期であるため、注意が必要になっています。
また、チームの組成を将来的にDAOにしたい、コミュニティと一緒に取り組みたい、というケースも事前に想定しておく必要がありそうです
分散型組織の発展を阻害する日本の税制と法制
よく言われている期末含み益課税の話は、ぜひトークン発行を検討されいる方は理解しておくのが良いでしょう。みんなシンガポールやドバイに出ていってしまう理由です。
Legal Structure for DAOs
DAO法人を立てるなら、どういう選択肢があるのか?という内容の翻訳記事です。記事のリンクにはENSがDAO化した流れが記載されているコンテンツもありますので、さらに踏み込みたい方におすすめです。
日本におけるDAOの組成の可能性
こちらは日本のDAOの法的スキームや金融規制の検討について。
NFTの法的論点【随時追記】
NFTの発行にあたって、日本の法律に照らし合わせて、金商法や資金決済法、景品表示法まで、様々な論点に見解を述べていただいています。
第2回 【弁護士が解説】 NFTは金融規制上どのような法的位置付けになる?
こちらのフローチャートは参考になり、日本でWeb3事業を行う際に考慮すべき論点が明確になっています。
VC・スタートアップ観点で見たWeb3資金調達 (SAFE/SAFT/その他)
Web3の資金調達では、トークン資金調達が当然ながら含まれますが、そのさいに、SAFTやトークンサイドレターといった手法が活用されることを理解しておくと資本政策を組む際に参考になりそうです。
Web3スタートアップ、資金調達の舞台裏|Sota Watanabe / 渡辺創太|note
資金調達のミーティングに挑む際に、また終わったあとに何をすべきか?という論点がまとまっています。
『J-KISSと連動したトークン付与覚書』の雛形を4者で共同公開
実際に、VCがトークン付与覚書の雛形を公開していることもあるので、投資面談の際に確認されると良さそうです。
Web3企業、チームへの「トークンインセンティブ」どうすべき? アスターネットワークの設計事例
Astarさんは将来的にDAO化すると宣言しているため、チームへのトークンインセンティブの設計もかなり計画的なようで、DAOとしての解散を意識するWeb3起業家にはぜひご覧頂きたい記事です。
Designing Token Economies
Optimizing Your Token Distribution
クリプトプロジェクトにおけるトークノミクスの重要指標と評価Howto 【DAOLaunch】
資本政策と連動して、トークンエコノミーを検討しなければなりません。資本政策の対象がVCだけではなく、コミュニティやマーケティングにも影響するので、既存のプロジェクトのトケノミクスを見ていくこともおすすめです。
Welcome to Tokenomics DAO
また、自分のプロジェクトに関連する領域ですでにホワイトペーパーを公開している会社があるのであれば、そこにもトケノミクスは載っているので、ぜひ参考にすると良さそうです。
Optimizing Your Token Distribution
既存のプロジェクトのトークンの割当割合などを分析した記事も参考になりそうです。
顧客課題やアイデアの発見〜解決策の検討
ここからは実際のWeb3のプロジェクトや事業について知ることができるコンテンツを記載していきます。
ここからは正直Web2の事業とのGAPがどこまであるかはまだ、みなさん試行錯誤中なので、私にとってはまだわかりませんが、ビジネスとは課題の解決と対価の受け取りであることには変わらないので、アイデアが固まったらすぐに検証に走れば良いのかなと思います。
The Ownership Economy 2022
Web3って結局、スキャムじゃないか、虚像じゃないかと、いろいろと言われていますが、ブロックチェーン技術を使ったら、どんな経済的なメリットがあるのか、分析している記事です。ビジネスモデルの競合優位性に組み込む上で、参考になるのではないかと思います。
Crypto Bezos
ジェフ・ベゾスが、Web3に取り組んだらどうなる?という思考実験のニュースレターです。みなさんも自分ならどんなWeb3に取り組むかイメージしながら、DeepLで読んでみると良いのではないでしょうか。
Web3 市場環境と国内の動向
国内外に焦点をあてたカオスマップを拝見することができます。タイムマシンモデルや改善モデルを行う場合は、日本の規制のもとで、どこにホワイトスペースがあるのか、あたりをつけるのに良いかもしれません。
【NFTとかファントークンとか】サッカー好きのためのWeb3.0入門|三宅芽実(Memi Miyake)|note
Web3×サッカーの事例です。ファントークンや、スポーツ×Web3に取り組みたい方には参考になるかもしれません。
State of Uniswap Q2 2022
DefiのUniswapの2022年の第二四半期の結果です。彼らが見られてるKPIやKGIの参考になるのと、Defiに興味がある場合は、マーケットの課題も書かれているので、Messariをぜひ購読しましょう。
State of Avalanche Q2 2022
ブロックチェーンのレイヤーの分析もあります。
プロダクトマネージャーがSTEPNを本気で分析してみた
Game-Fiとして有名なSTEPNを分析された記事です。投機的なユーザーが多く、暴落はしてしまいましたが、非常に参考になるビジネスモデルです。
市場性の確認〜スケール・DAO化
この領域を分析ではなく、実体験として発信している事例はまだ産業が過渡期なので、あんまりない印象です。
印象に残った記事をいくつか残しておき、また適宜アップデートできると良いかなと思います。
世界初のDAO運営型店舗 DeStoreをローンチするまで
シリコンバレーでDAO×店舗という新しいビジネスに取り組まれている方の仮説検証の記事です。Web3とリアルの掛け合わせは、リーガルやエネルギーの領域などでは事例はありますが、店舗という切り口は勉強になります。
【炎上覚悟】国産ジェネラティブは、このままだと死屍累々になります。
インフルエンサーのイケハヤさんもCrypto ninjaというNFTに取り組んでおり、国内ではトップクラスのプロジェクトです。彼のマーケティングセンスや市場分析から現状のNFTマーケットの課題が学べます。
Sam Williams: Mechanism Design 101
分散型のストレージのArweaveのCEOの方が、トークンインセンティブのUXについて講義しています。ゴール設計、リワードのメカニズムをビットコインの事例やArweaveから理解できます。
Brian Armstrong: Setting Up and Scaling a Crypto Company
Coinbaseの創業者からトークンを活用したネットワークエフェクトの形成の仕方が学べます。いわゆるマーケットプレイスなどのコールドスタート問題への一助になりそうです。
Web3の情報多すぎ問題
Day1からグローバル、と言われるだけあって、世界中で情報が氾濫しているのがWeb3であり、これらの情報もすぐに過去のものになっていくかもしれません。
そういう意味では、情報のソースをアグリゲーションしてくれるコミュニティに入っておき、一日5分でも目を通すのは良いかもしれません。
和組さんは5分では足りないくらい面白い情報が流れているので、Web3起業に追いつきたい方にはぜひおすすめです。
DeFi系だと、探検隊が楽しいコミュニティですね。
また、冒頭、独自データベースを作っているということを申し上げましたが、こちらのデータベースをもとに、無料で未経験のビジネススキルを専門家のコンテンツから学べるサービスのベータ版を現在運営しております。

Web3のような情報を生み出すクリエイターが大量にいて情報量が多く、何から学べばよいかわからないといったニーズに対応できるように、下記のような特徴を持っています。
- SEOに特化のような抽象的なコンテンツではなく、SNSやクリエイターの具体的なコンテンツに特化してキュレーションし分類
- 学びたいビジネススキルに特化して、学ぶべきコンテンツを学ぶべきステップでロードマッピングでインプットできる。
- 学んだ結果を定量化、学んだ成果をアウトプットすることで理解度やモチベーションをあげる。
今回、プロットしたコンテンツも大量にあるため、なにをどこまで学んだのか忘れてしまったり、学びたかったけど、どっかいってしまった、なんて困りごともこちらのサービスで学習履歴を管理することができますので、ぜひ使ってみてください。
今回のように起業家といった職種に絞ったコンテンツの表示も可能で、また職種に加えて、トレンドも学ぶこともでき、今回のWeb3などのコンテンツを意識的に加えています。

登録した職種やスキル、トピックに応じてコンテンツを自動でロードマップのような形で提供していきますので、学ぶべきスキルの種類やステップも体系的に可視化することができます。

コンテンツはnote、Youtube、Podcast、厳選されたBlog、Medium、Udemyなどのコース、Amazonのビジネス書など、Googleでは意識しないと見つけられないものを中心としています。

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Dactyは独学でスキルアップをするすべての人を応援する、開拓され続ける教科書であり、ノートであり、知識の交流の場であることをビジョンとして、開発をしております。
*Dactyという名前は、独学を意味するauto-didacticから取っています。

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