
【書評】「ファイナンス思考」は、高度経済成長という画一性から解放
今回書評するファイナンス思考という本は、2018年発売の朝倉祐介さんの名著です。「売上を増やせ。利益は減らすな」「減益になりそうなので、マーケティングコストを削ろう」「うちは無借金なので健全健営です」「黒字だから問題ない」こんなフレーズがあふれていたら、その組織は未来の成長より目先の業績を優先する「PL脳」に侵されている。会計の知識より先に、成長を描いて意思決定する頭の使い方「ファイナンス思考」が今こそ必要だ。この本は、目先の売上をあげることで財務上の状態をよく見せる「PL脳」が日本の企業に蔓延っていることを指摘します。