【転職】大企業からベンチャーの面接の対策は逆質問が超重要だった【実体験】
こんにちは、外資系セールスから転職→現在はベンチャー企業にて起業家を支援している冨田到(@ItaruTomita9779)です。
20名程度のベンチャー企業の新規事業開発の担当へ転職し、働いております。
今回は、この転職活動にて50社ほどのベンチャー・スタートアップと面談してきた中で磨いた、面接のコツをお伝えしたいと思います。
- 20代で転職経験はないが、ベンチャー・スタートアップ企業への転職に挑戦してみたい。
- ベンチャー・スタートアップ企業の面接はどういうものか気になる。
- ベンチャー・スタートアップ転職での実際の面接の内容や対策方法が知りたい。
上記のようなお悩みに、実体験ベースでお答えしていきます。
ベンチャー・スタートアップ領域への転職が未経験な方向けに、転職の成功ステップのロードマップを公開しました。
当記事では、注目の集まってきているベンチャー・スタートアップへの転職ついて、目的の設定から最終的な会社の決め方までまとめました。
- 基礎編:ベンチャー・スタートアップへの転職の思考法、注意点を学ぶ。
- 選び方編:転職の目的を設定し、目的に合致するベンチャー・スタートアップを探す。
- 面接編:転職したいベンチャー・スタートアップに自分の魅力を伝え、マッチングする技術を学ぶ。
- 決め方編:ベンチャー・スタートアップ転職を決めきるための、不安や目的の再確認を行い、決断を下す。
私が外資系の大企業からベンチャーに転職した際に悩んだことをベースに転職の流れに沿って記事をラインナップしていますので、転職に興味がある方はぜひ御覧ください。
ベンチャー・スタートアップの転職の面接は難しい?
ベンチャー・スタートアップの転職の面接にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
人によっては、「意識が高い人間が多そうだ」と、「難しそう」というイメージを持っている方もいるでしょう。
「難しい」面接の定義が面接の通過率であれば、会社とあなたとのマッチング次第なので、なんとも言えないです。
しかし、変に「難しそう」と、構える必要はないぐらいフラットな対話型の面接が多かったです。
具体的には、ベンチャー・スタートアップの転職における面接の傾向は下記の通りでした。
- 会社のビジョンやカルチャーに合っているかを確かめる質問が多い。
- 例:「今の会社を選んだ理由は?」、「なぜ転職しようと思って、弊社にご応募いただきましたか?」
- 出来るだけ求職者の考え方や人柄を理解しようと対話形式の面接が多い。
- 例:「上司や同僚からなんて言われることが多いですか?」、「人生で一番モチベーションが上がるときは?」
- 仕事に対する姿勢が積極的であるかどうかを試す。
- 例:「なぜ職務経歴書の〇〇な部分で実績を残せたのですか?」、「〇〇な課題に直面したらどうしますか?」、「大企業とのギャップは大丈夫ですか?」
しかし、なぜ、このような面接の内容の傾向になるのでしょうか。
面接の内容は、ベンチャー・スタートアップが求める人材が理由
この傾向の理由は、ベンチャー・スタートアップで活躍できる人材が「自社のビジョンとカルチャーに人柄的に合っており、自走できる能力を持っている人」だからです。
だから、このような人材かどうかがわかる対話形式で、ベンチャー・スタートアップ領域に合っているか確かめてくるわけですね。
ベンチャー・スタートアップで求められる人材については下記の記事でご紹介しています。
履歴書と職務経歴書の書き方をケーススタディと一緒に紹介しているので、求められる人材像に加えて、それらも知りたい方にもおすすめです。
そして、ベンチャー・スタートアップがそのような人材を求める背景には下記の理由があります。
- 既存のビジネスを回すわけでなく、新しいビジネスモデルを拡大するので、自社の目指す世界に共感してくれる人材が、新しいビジネスの困難を乗り越えられるから。
- 会社規模が成長途中なので、一人一人の仕事のパフォーマンスが業績に直結するので、一人の人材の採用に真剣に向き合う。
ベンチャー・スタートアップへの転職の面接は「難しい」というイメージをお持ちの方は、ぜひ求める人材や背景を理解しておけば、先入観なく面接に臨めるでしょう。
ベンチャー・スタートアップの転職の面接の対策は「逆質問」にあり
さて、ベンチャー・スタートアップ企業に対して、あなたが転職したい理由は何でしょうか。
給料だとか、ホワイトだからだとか、福利厚生がいいからだとかで選ぶ人間はあまりいないですよね?
大企業への転職の場合は、ある程度の生活の安定性を求めての理由から、面接のマナーや受け答えや想定問答など、しっかり対策をされる方も多いでしょう。
しかし、ベンチャー・スタートアップへの転職では、仕事の質や成長性を求めて転職するケースが多いでしょう。
だからこそ、ベンチャー・スタートアップ企業への転職の面接の対策では、特に「逆質問」が重要なんです。
逆質問が重要な意味は、ベンチャー・スタートアップ企業の面接では、無理に受かるために合わせに行かずに、「対話しながらミスマッチを避けること」が大事だからです。
逆質問を行うことで、一方的な面接にならず、双方向の情報交換が可能になり、ミスマッチを避けることができます。
また、ベンチャー・スタートアップ企業では、「仕事」それ自体に価値を見出して転職するケースが多いので、合わせに行くと不幸な結果に陥ります。
ちなみに、ミスマッチが起こると下記のようなデメリットが生じます。
- 自分の興味のないビジョンの実行に熱量を無理やり上げないといけない。
- カルチャーに合わない会社に無理やり入った結果、合わずにやめてしまう。
- 人数も少ない会社も多いので、人間関係で悩む原因にもなる。
- あなたも会社側も、人材の採用コスト(時間やお金)で損をする。
なので、自分がどのようなベンチャー・スタートアップに行きたいのかの指針に沿って、そういった会社をとにかく受けまくりましょう。
ただ、自分の転職の軸がざっくりと「ベンチャー・スタートアップに行く」ことであれば、指針を考え直したいところです。
下記の記事は私がどのように転職先の軸を設定したか?という記事になりますので、もし詳しい指針に迷っている方はご参考ください。
他方で、ベンチャー・スタートアップの面接で逆質問が重要とだけを理解しておくだけでは、あなたの魅力が先方に伝わるわけではありませんので、逆質問のコツを知っておいたほうが良いでしょう。
「逆質問」を起点とした「対話」の面接の対策とコツ
私がベンチャーへの転職面接の際に心がけていた逆質問のコツを、下記の通り列挙します。
- 転職面接では、相手の質問に答えるだけはNG。相手に逆質問をたくさんしながら、対話しよう。
- 対話しながら、面談担当者から、「あなたならどうする?」と、逆に面接企業とその人の困りごとをヒアリングしよう。
- その困りごとと自分の経験・強みをリンクさせ、解決エピソードを語りながら、”自然に”自分を売り込もう。
上記のフレームワークに沿って、「逆質問を駆使した面接」をすると、相手の理解と自分と企業のマッチ度が理解できて、最高の面接になります。
ちなみに、「対話」を心がけることに関しては、ベンチャー・スタートアップの面接の担当者が、そういった形式が多いので問題ないケースが多いです。
また3.ですが、相手の悩み事を解決するのがお互いの幸せになりますので、「自分がこの課題を解決して、更に成長させる」という気概を持って売り込んでいってもらいたいポイントです。
改めてですが、相手企業に合わせていって受かりにいこうとするのは、目的ではありません。
お互いが人生の目的に沿って、楽しく働ける場所のマッチングが目的です。
ただ、お互いの理解を円滑にするために、1.の逆質問について、具体的にどのような質問がおすすめか、対策のコツを紹介したいと思います。
「対話」のための具体的に対策すべき逆質問
私がするべきだと思う逆質問は、下記の通りです。
- 会社のビジョンやカルチャーを確かめる質問
- 面接官の考え方や人柄を理解するための質問
- 将来一緒に働くであろう、面接官の仕事に対する姿勢を試す質問
- そのような担当者が現在困っていることと、求める人材像に関する質問
やはり、それぞれの質問の目的はお互いのマッチングを確認するための質問になります。
面接は、あなたが評価されるだけのものではなく、あなたも企業を積極的に評価しにいくことで、納得の行くマッチングが相乗効果で可能になります。
上記の項目を聞く理由は、ベンチャー・スタートアップへの転職のマッチングのコツとして、あなたが何を重視するかにもよりますが、下記の項目のマッチングが重要だと考えるからです。
- ビジョンやカルチャーは、会社が目指す世界であり、モチベーションの源泉になるから。
- 一緒に働くであろう人間の人格・道徳などを通して、会社の雰囲気がわかるから。
- 一緒に働くであろう人間の能力・スキルを通して、将来の仲間の実力がわかるから。
- 面談者や社長が現在の業務で困っていることを通じて、自分の貢献の可能性や仕事の質がわかるから。また自分の強みのアピールの場面も作れるから。
もしあなたも、上記のことが重要だと思うのであれば、ぜひこんな逆質問をしてみて下さい。(付番は上記の番号のトピックに連動しています。)
- 面接官「なぜ弊社に応募してくれたのですか?」
→あなた「逆に、面接官さんはどうして今の会社に転職してきたんですか?」 - 面接官「人生で一番モチベーションが上がるときは?」
→あなた「面接官さんは、最近の仕事で一番テンションが上ったときはどんなときですか?それはなぜなんでしょうね?」 - 面接官「〇〇な課題に直面したらどうしますか?」
→あなた「面接官さんが今の会社で、一番困難だと思っていることはなんですか?どのように対処していますか?」 - あなた「現在の会社の課題と、個人的に解決したほうがいいと思う課題はなんだと思いますか?」
→あなた「〇〇ですね、私も同じような経験がありましたよ、私なら貴社に〇〇な点で解決を志してみたいですね。」とアピールにも繋げられます。
こんな感じで、自然な対話を時間内で心がけていました。
話が長くなると、1時間半くらいお話することもあり、かなり相手企業の情報を取れるので、お互いの転職の成功には欠かせない対策になるでしょう。
上記は例になりますので、ぜひあなたも自分がマッチングのために重要だと思うポイントを考えて、対話のための「逆質問」を対策として、実践してみて下さい。
逆質問にも通ずる「転職は営業」という考え方
積極的に逆質問をする背景には、マッチングの重要性もあるのですが、「転職は営業」であるという考え方も私に影響しています。
「営業」を言い換えると、「あなたという製品を、転職先の企業に買ってもらうことで、転職先の企業の悩みを解決すること」です。
転職の面接の場は商談であり、あなたという製品を使って、企業からニーズを引き出し、あなたという製品の良さを上手く訴求するのです。
そのために、逆質問を活用して、1~4の質問のように相手の状況を把握し、どんな「製品」が求められているのか、ニーズを確かめて、自分という「製品」を売ることを意識すると、かなり上手くいきます。
繰り返しになりますが、自分という「製品」の強みを把握して、企業に「私の強みは貴社でも再現できます。」と4.のようにPRしてみてください。
あなたの魅力を伝えるのに、担当者の今の課題ベースで語るので、かなり説得力が高いです。
相手の課題を聞きながら、あなたの強みの再現性を、相手の困りごとをケース問題のように解決できるか、議論してみてくださいね。(その積極的な姿勢もポイント高いです。)
- あなた「貴社の課題は?」
- 面接官「〇〇です。」
- あなた「〇〇である背景とか理由ってなんですかね?〇〇ですか?」
- 面接官「特に〇〇がボトルネックですね」
- あなた「それなら、こういった方法で解決できないですかね?私も経験がありますよ。」
とかですね、ぜひいろいろ試してみて下さい。
ベンチャー・スタートアップへの転職は、知らない企業が多いので、最初のうちは、色々な企業に話を聞きに行くことをおすすめします。
ベンチャー・スタートアップ企業の探し方については、下記の記事を参考にしてみて下さい。
エージェントを使う方法や、直接応募、スカウトなど、色々なチャネルがあります。
ぜひ大企業から、ベンチャー・スタートアップへの転職の面接では、逆質問を駆使して、あなたの魅力を伝えてみて下さい。
お互いのマッチングによって、社会の負を解決するベンチャー・スタートアップの力となり、社会を活性化していってみましょう。
ベンチャー・スタートアップ領域への転職が未経験な方向けに、転職の成功ステップのロードマップを公開しました。
当記事では、注目の集まってきているベンチャー・スタートアップへの転職ついて、目的の設定から最終的な会社の決め方までまとめました。
- 基礎編:ベンチャー・スタートアップへの転職の思考法、注意点を学ぶ。
- 選び方編:転職の目的を設定し、目的に合致するベンチャー・スタートアップを探す。
- 面接編:転職したいベンチャー・スタートアップに自分の魅力を伝え、マッチングする技術を学ぶ。
- 決め方編:ベンチャー・スタートアップ転職を決めきるための、不安や目的の再確認を行い、決断を下す。
私が外資系の大企業からベンチャーに転職した際に悩んだことをベースに転職の流れに沿って記事をラインナップしていますので、転職に興味がある方はぜひ御覧ください。
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